12月12日 都区制度改革等特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 児童相談所についての墨田区の対応について伺います。
 墨田区では、江東児童相談所に、職員を派遣して検証を行っていると思います。それは、職員の研修として意味があると思います。しかし、墨田区が将来児童相談所を設置するなら、是非日本で一番いい児童相談所をつくっていただきたいと思います。そのためには、さまざまな児童相談所のよいところ、悪いところを学ぶ必要があります。
 中核都市では、横須賀市と金沢市が、児童相談所を設置しています。横須賀市が人口41万人、金沢市が45万人です。金沢市の児童相談所は大変よい施設のようです。荒川区と板橋区は、1年間職員を派遣しています。墨田区からも、是非職員の派遣を検討するべきと思いますが、ご見解を伺います。
 また、金沢市の児童相談所の経験から、一時保護所の設置は不可欠のようです。中途半端な施設をつくって、後から後悔しても遅いですから、是非、理事者の方たちも、金沢市の児童相談所を視察して、どのような児童相談所が望ましいか、よく勉強していただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎子育て政策課長(高橋義之君) 
 児童相談所への職員の派遣でございますが、人材育成を主な目的といたしまして、ただいま江東児相に派遣しているところでございます。必要な人員体制を今後も確保するために、派遣の継続というのはしていきたいと考えておりますが、ただ、東京都の受入れ枠についても限りがございます。そのようなことから、今後、江東児童相談所だけではなく、あるいは、都内の他の児童相談所、さらには、近隣県市の児童相談所等への派遣も視野に入れて対応していく必要があろうかと考えているところです。
 そのような中で、今ご指摘のございました、児童相談所ごとの特徴等も捉まえまして、よりよいものができるような、そのような準備をできればと考えているところです。
 なお、金沢市の児童相談所につきましては、本区でも視察に伺ったことがございます。今後も、一時保護所や児童相談所に限らず、児童福祉行政の強化のために、そのような他県市の事例等の収集にも努めていきたいと考えます。